広告にAIタレント・AIモデルを起用するメリットとは?実際の事例を紹介

テレビCMや広告ポスターに起用されるタレントやモデルは、商品やサービスの「顔」ともいえる存在です。
では、その「顔」となる芸能人や広告モデルが、実は架空の人物だったとしたらどうでしょうか?

近年、広告業界では、AIで生成したタレントや広告モデルを起用する動きが広がっています。

本記事では、AIタレント・AIモデルとは何か、そして広告にAIタレント・AIモデルを起用するメリットについて詳しく解説します。

また、実際の起用事例や各企業の取り組みもご紹介します。

 

AIタレント・AIモデルとは?

これまでの広告では、商品やサービスの「顔」ともいえる、その時々に人気の芸能人や広告モデルが起用されることが多く、「人気とともに商品が売れる」という図式がつくられてきました。

しかし近年、AIタレントやAIモデルを起用した広告が増えています。

AIタレント・AIモデルとは、人間のような外見や声、ときには性格までも備えた、AIによって生成された存在のことで、実在の人物ではない「バーチャルヒューマン」とも呼ばれています。

実在の芸能人や広告モデルと同じように、広告活動や動画サイト、SNSなどを通じて情報を発信し、人々に大きな影響を与えています。

日本の広告業界では、2023年9月にテレビCMの放映が始まった伊藤園の「お〜いお茶」が、一躍大きな注目を集めました。

ほかにも、サントリーや近畿大学、パルコなどでAI広告モデルの起用が進んでおり、今まさに注目を集めている技術です。

 

広告にAIタレント・AIモデルを起用するメリット

世間の注目を集める商品やサービスの「顔」として、架空のAIタレント・AIモデルを起用するメリットを解説します。

 

広告にAIタレント・AIモデルを起用するメリット①スキャンダルの心配がない

AIタレント・AIモデルなら、実在のタレントや広告モデルのようにスキャンダルを心配する必要がありません。

今日では、SNSを発端とするネット上の炎上がほぼ毎日のように起きています。

ささいなスキャンダルでもSNSやネットニュースを通じてあっという間に拡散し、企業のイメージや商品に大きなダメージを与えることも少なくありません。

AIタレント・AIモデルには基本となるプロフィールはあるものの、生い立ちや私生活がないため、いわゆるスキャンダルに巻き込まれる余地がありません。

さらに、AIタレント・AIモデルの言動はプロンプトで制御できるため、商品やサービスに起用しても、企業やブランドのイメージを損なうリスクがありません。

 

広告にAIタレント・AIモデルを起用するメリット②コストがかからない

AIタレントやAIモデルを活用するには、まず生成AIへの初期投資が必要です。

開発費や導入費は決して安くありませんが、そこを乗り越えれば、継続的なコストはかなり低く抑えられます。

たとえば、実在のタレントや広告モデルを起用する場合、当然ながら出演料が発生します。

テレビCMの出演料の相場は、有名俳優で1本あたり1,000万円以上、トップクラスの芸能人やスポーツ選手になると最大1億円と、驚くほど高額です。

有名な広告モデルを起用しない場合でも、既存の広告モデルを継続して起用するには、人件費や保険料、福利厚生費、交通費などのコストがかかり続けます。

AIタレントやAI広告モデルであれば、雇用に伴う固定費が発生しないため、大きなコスト削減効果が見込めます。

 

広告にAIタレント・AIモデルを起用するメリット③休みなく働ける

広告にAIタレント・AIモデルを起用する最大のメリットは、休みなく働けることです。

実在の人物ではないAIタレントやAIモデルは、お腹が空くことも疲れることもありません。

つまり、必要なときにいつでも、24時間365日稼働できるということです。

深夜の生放送や休日のイベントなど、休みが取りにくい仕事であっても、AIタレントやAIモデルなら体調不良や連勤を気にすることなく働けます。

 

AIタレント・AIモデルの活用事例

広告におけるAIタレント・AIモデルの活用事例をいくつかご紹介します。

活用による効果はそれぞれ異なりますが、AIタレントやAI広告モデルの可能性を感じていただけるはずです。

 

AIタレント・AIモデルの起用事例①伊藤園

伊藤園は、日本で初めてテレビCMにAIタレントを起用しました。

「30年後も健康で若々しくいられる」というメッセージで若い消費者に訴求する方法として考案されたもので、白髪の女性が30年前の姿に若返るというストーリーが描かれています。

30歳の年齢差を演じ分けられるタレントを見つけるのは難しいため、リアリティを追求できるというメリットから、バーチャルヒューマンが選択肢として浮上しました。

実在の広告モデルの場合、30歳の年齢差を表現するには特殊メイクやCGが使われますが、AIモデルなら年齢を変えるのも簡単です。

実際にテレビCMを見た人の多くはバーチャルヒューマンだと気づかなかったようで、当初は「あの女性タレントは誰?」という問い合わせが多く寄せられたそうです。

やがて、AIタレントを起用した広告であることがSNSで広まり、そのリアルさが話題となりました。

 

AIタレント・AIモデルの起用事例②パルコ

独自の世界観を持つ広告を手がけるパルコは、最先端の画像生成AIを活用してファッション広告を制作しています。

最大の特徴は、人物から背景まで、すべてをプロンプト(画像を生成するための言葉)で作り出している点です。

動画広告では、PARCOらしいアーティスティックでおしゃれな世界観が表現されており、クリスマスオーナメントやギフトボックスなどのモチーフもすべて画像生成AIで制作されています。

AI広告モデルも背景もプロンプトで生成されたグラフィックですが、仕上がりは実際に撮影したかのようにリアルでおしゃれで、生成AIの可能性を体現したファッション広告となっています。

 

AIタレント・AIモデルの起用事例③サントリー

清涼飲料メーカーのサントリーは、炭酸飲料「C.C.レモン」を擬人化したキャラクターを制作し、広告キャラクターとして起用しています。

最新のAI技術を使って擬人化キャラクターを制作する過程や、AIキャラクターを紹介する動画を公開したことで、人気商品であるC.C.レモンに多くの人の関心を集めることに成功しました。

さらに、SNSでもAIキャラクターを紹介して記事を拡散しており、若い世代への商品のPRにつながっています。

 

AIタレント・AIモデルの起用事例④近畿大学

近畿大学は新聞広告に力を入れており、これまでに数々の賞を受賞しています。

2023年に掲載された新聞広告では、AIで架空の大学生を生成し、「ランクではなく、品格のある大学。」というキャッチコピーとともに、実在しない近大生を広告モデルとして起用しました。

紙面に登場した架空の大学生は、実在する近畿大学の学生の写真400枚をAIに学習させて作られたもので、そこから「いそうでいない近大生」が生み出されました。

このAI広告モデルは、当時1年生だった近畿大学の学生が、画像生成AI「Stable Diffusion」を使って制作しました。

実際の画像は本物の学生と見間違えるほどのクオリティ(ただし実在はしません)で、大学生がたった1人、わずか1か月で完成させたという制作過程も話題になりました。

この広告は、第43回新聞広告賞で大賞を受賞しました。

 

AIタレント・AIモデルにご興味のある方はMabuhayTechへ

テレビCMや広告ポスターに起用されるタレントや広告モデルは、商品やサービスの「顔」でもあります。

その「顔」に、架空の人物、つまりAIタレントやAIモデルを起用する企業が増えています。

AIタレント・AIモデルは最新のAI技術で生成されたバーチャルヒューマンですが、実在のタレントや広告モデルと同じように、広告活動やSNSを通じて情報を発信し、人々に影響を与えることができます。

起用したタレントが実在の人物であれば、スキャンダルによって商品や企業がダメージを受けるおそれがありますが、私生活を持たないAIタレントやAI広告モデルなら、その心配はありません。

また、コストを抑えられ、休みなく働いてもらえることも、AIタレント・AI広告モデルのメリットです。

実際に、伊藤園やサントリー、パルコといった大手企業をはじめ、さまざまな場面でAIタレントやAI広告モデルが活用されています。近畿大学では、学生が制作したAI近大生を広告モデルに起用した新聞広告が賞を受賞しました。

AIタレント・AIモデルの活用は世界中で急速に広がっており、今後のマーケティングにおいて大きな役割を果たすことが期待されています。

昨今、企業はコスト削減を強く求められており、生成AI技術はそのコストを削減する有効な手段です。

大企業のように自社でITリソースを持っていれば問題ありませんが、中小企業では、十分なITリソースを確保できない、IT人材が足りないなど、課題が山積しています。

日本ではIT人材の不足が顕著で、AIタレントやAI広告モデルの生成に関心があっても、コストの面から断念せざるを得ないケースも少なくありません。

当社が拠点を置くフィリピンでは、国を挙げてIT人材の育成に取り組んでおり、多くのITエンジニアが育っています。

AIタレントやAI広告モデルにご興味のある企業様は、ぜひMabuhayTechまでお問い合わせください。

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